時事ネタは慎重に取り上げたいと思っています。今回、非常に「翻訳」の視点から興味深く「誤訳」と言えると思うので取り上げます。 外務省ガンバレ!

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▼是非、下記、元ネタをご確認ください。

Note to Correspondents: In response to questions on the meeting between the Secretary-General and Prime Minister Abe of Japan(28,May,2017)=以下、(国連)

(国連)「Special Rapporteurs are experts that are independent and report directly to the Human Rights Council. 」

国連事務総長との対談は英語で行われたものであろうし、上記の一応国連の発言内容は国連のHP記載(英語)が正しいとしておきます。

国連が「Special Rapporteurs are experts (that are independent …..)」専門家なのだというのが主旨としているし、現在形の複数形なので「TOC条約の関連でという説明も一切ない」ので「一般論として語った」と解釈できます。

 

それに対する日本政府の見解は下記の通り。

安倍総理大臣とグテーレス国連事務総長との懇談(外務省 H29.5.27)=以下、(日本政府)

(日本政府)「先方は,人権理事会の特別報告者は,国連とは別の個人の資格で活動しており,その主張は,必ずしも国連の総意を反映するものではない旨述べました」=「a Special Rapporteur of the Human Rights Council is an individual expert independent from the United Nations and his/her assertions do not necessarily reflect the consensus view of the United Nations.」(外務省公式見解の英語文)

 

英語版では「a Special Rapporteur … is an individual expert independent from ….」となっている。

1)複数形(一般論)でなく、the(特定した特別報告者について) でなく、a(特定はしないが特別報告者の誰か)となっていますね。 この違いは一般論との齟齬はほとんどないですね。

2)an individual expert (それぞれの専門家。個々の専門家の一人)というニュアンスをもちつつ、Expert専門家であるとしています。そして、independent from the U.N.. 独立性もきちんと説明をしています。

3)ところが日本政府(日本語版)では「…特別報告者は、国連とは別の個人の資格で活動しており…」となっていて英文の「expert」専門家という表現が全く抜けています。

【これは誤訳と言える】でしょうね。 また、「調査担当が機関から独立するのは、公正な調査をする前提として必要であり、その報告に基づいて議論して、機関見解を決める」という流れを前提として理解しておかなければいけませんね。

ただし、現在のTOC条約関連での話となると、「国連での議論をするために調査担当が政府に質問を投げかけた」という段階で「まだこのテーマについての国連の総意がない段階」なので【「国連の総意とは異なる」ということは間違いではないですが、意味がない】ことが分かります。英語文章を読んだ人は「何でこんな当たり前の話を書いているのか??? 何が言いたいのか???」と感じるでしょうね。

言葉は難しいなあと、改めて思います♪  外 務 省 ガ ン バ レ

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★★ 下記記事が詳細です。ぜひ、ご興味ある方はお読みください。

まさのあつこさんがYahoo!Japan Newsに投稿した記事「国連人権理事会理事国の「公約違反」批判に首相無言。国連事務総長文書は「質問への回答」